NRI(野村総研)株で学んだ「情報の罠」とナンピン買いの危険性

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また洗礼を浴びました

純金ファンドで「パニック売り」をやらかしてから、舌の根も乾かぬうちに、またしても手痛い洗礼を受けてしまいました。

今回の相手は、NRI(野村総合研究所)。 IT系銘柄の難しさ、需給(信用倍率)の重圧、そして「ナンピン買い」という禁断の果実……。今回も教訓が詰まった、笑えない(いや、ぜひ笑ってやってください)体験談です。初心者の方は、私の屍を越えていってください。

「SaaSの死」って何?——すべてはあのニュースから

毎日の仕事帰り、車内で欠かさず聴いているのが「日経CNBC」のYouTubeチャンネルです。私にとって、相場の呼吸を感じるための大切な時間。 ある日の放送で、耳を疑うような言葉が飛び込んできました。

「SaaS(サース)の死」

SaaSとは?

「Software as a Service」の略。ソフトを買い切るのではなく、ネット経由で月額料金を払って利用するビジネスモデル。ZoomやSalesforceなどが代表例です。

その放送で関連銘柄として名前が挙がったのが、NRIでした。
野村総合研究所といえば、日本を代表する「シンクタンク」

シンクタンクとは?

政治・経済・技術などを専門的に調査・研究し、戦略を提言する「頭脳集団」。NRIは、その調査能力を背景にしたシステム構築が収益の柱です。

iSPEEDで確認すると、6,000円半ばだった株価が4,000円近くまで急落していました。 「業績は悪くない」という番組の解説と、スマホ画面に輝く「晴れマーク」。 「これは、噂で売られただけや!絶好の買い場だ!」 私の中で、根拠のない確信が生まれた瞬間でした。

「噂で売られただけ」という根拠なき確信

なぜ「SaaSの死」なんて物騒な言葉が出たのか。きっかけはAI「Claude(クロード)」などの急速な進化でした。 「AIがプログラムを組めるなら、高いソフトやシステム開発は不要になるのでは?」という懸念です。

でも私は思いました。 「NRIはそんな単純な会社じゃない。金融インフラもコンサルもやってる。噂が落ち着けば、すぐ戻るはずだ!」

これが完全な「希望的観測」でした。業績データだけを見て、市場の「心理」や「需給」を完全に無視していたのです。

ナンピン買いという名の”沼”

こうして、私は買い向かいました。

購入日単価株数備考
2/194,000円1株まずはエントリー
2/193,945円1株下がったので買い増し
2/203,856円1株さらにお得(だと思っていた)

いわゆる「ナンピン買い」です。

ナンピン買いとは?

買った株が下がった時に買い増して、1株あたりの平均購入単価を下げる手法。底値で反発すれば利益が出やすいが、下がり続けると損失が雪だるま式に増える「諸刃の剣」です。

「もうすぐ底だ、平均単価を下げて反撃を待とう」……そう信じて疑いませんでした。

AI相談で発覚した「衝撃の事実」

3連休の間、相棒のAIにNRIについて相談してみました。そこで突きつけられたのは、業績とは別の「数字」でした。

  • 海外投資家が売っている可能性が高いこと
  • 「信用倍率」が20倍を超えていること
信用倍率20倍とは?

お金を借りて「これから上がる」と賭けている人が、売っている人の20倍もいる状態。つまり、少しでも下がれば「早く売り逃げたい人」が列をなしている、極めて上値が重い(需給が悪い)状態です。

「買いたい人」より「売りたい予備軍」が圧倒的に多い。これでは、いくら業績が良くても株価は上がりません。
AIの助言を受け、連休明けに「3株のうち2株を売って様子を見る」という撤退準備を決めました。

損切りライン突破。1株残らず退場

連休明け。お昼休みに結果を確認すると、すでに株価は3,500円台まで沈んでいました。3,800円の防衛線など、紙屑のように突破されていました。

「どこまで下がるんや……」

私のルールである「損切りライン(-10%)」を完全に超えた状況。様子見などしている余裕はありません。残り1株もすべて売却。 最終約定単価:3,523円。 しっかりとしたマイナス(赤字)を刻んでの終了となりました。

その後のNRI:嵐が去った後の静けさ

損切りをしてから数日が経った2月26日。 「SaaSの死」というワードでITソフトウェア銘柄が一斉に売られていたパニック状態も、一旦は落ち着きを見せてきました。

今日のNRIの終値は、4,161円(+361円)。 私が損切りした3,500円台から、力強く反発しています。

信用倍率は依然として20倍を超えており、上値が重い状況に変わりはありません。しかし、株価は需給だけで決まるものでもありません。市場が改めてNRIの価値をどう評価し直していくのか、明日以降もこの推移を興味深く見守っていきたいと思っています。

「売ったら上がる」は投資家あるあるですが(笑)、こうして観察を続けることが、次の成功への一番の近道だと信じています。

この失敗から学んだこと

  1. 「業績が良い」は、上がる理由の一部でしかない
    株価は「需給(誰がいくらで売りたいか)」で動く。信用倍率という鏡を見る大切さを知りました
  2. 「噂」が現実になるには時間がかかる
    たとえ「噂での下落」だとしても、需給が悪化すれば戻るのに年単位かかることもある。資金を寝かせるより、次へ行くほうが得策です。
  3. ナンピンは「出口」を決めてから
    根拠なきナンピンは、ただの「泥沼へのダイブ」でした。

まとめ:ワクワクをオマケに、また次へ

私は製造業出身で、IT・コンサル分野は正直「畑違い」です。 でも、数千円の少額投資だからこそ、これだけ生々しい勉強ができました。

「SaaSの死」という言葉の意味、信用倍率の怖さ、海外投資家の動き。これらを体で覚えられたのは、立派な**「利益」**だと思っています。

株というレンズを通すと、ただのニュースが自分の財布に直結する「自分ごと」に変わる。このワクワク感があるから、失敗してもまた立ち上がれます。 さて、次はどの銘柄に会いに行きましょうか。失敗を糧に、またコツコツと積み上げていきます!

※この記事は個人の投資体験記です。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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この記事を書いた人

猫と暮らしながら、還暦を機に「新しい世界」を見たくて投資を始めました。
難しい経済ニュースはAIを秘書にして読み解き、日々の株価はスプレッドシートで管理する、デジタル派還暦投資家を目指しています。

モットーは「一歩ずつ、昨日より前へ」。
1,000円の利確にドキドキする初心者の気持ちを忘れず、等身大の投資記録を発信していきます。

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